本屋にいったらアフリカ系の女子が寝転んで本を模写していたので感動した話
今日とある大きな本屋にいくと衝撃的な光景を目の当たりにした。
20代前半ぐらいのアフリカ系の女の人が鞄からノートを取り出し、コンピューター系の
技術書をそのノートに書き移していたのだ。
衝撃的だった。
彼女はかなりのタブーを犯しているのにもかかわらず、周りの目も気にせずに一心不乱に書き写していた。
なんなら彼女は自分の家で勉強しているかのように落ち着いていた。
一部の店員は絶対気づいていたと思うが、彼女の「模写したい」という情熱に圧倒されたのであろう。
完全に彼女は本屋を支配していた。
誰も模写を止められるものはいない。
本は彼女の物ではないのにもかかわらずだ。
これと似たような光景で、おっさんがコンビニでエロ本の写真を携帯のカメラで写して
保存しているというものもあるが比較にならない。
何度も言うが彼女は「寝転んで模写」していたのだ。
僕は彼女の姿を目に焼付け本屋から出て行き、色々と考えた。
彼女の行為は実に勇気あるものであり、いつ警察に通報されるか分からない行為である。
でも、彼女はそれを恐れなかった。
恐れなかったというより、彼女はまさに「夢中」だったのだ。
「夢中」は人を成長させるし、新しい世界を見せてくれるきっかけでもある。
僕は彼女のように夢中になれる物があるだろうか。
そんな事を考え僕は電車に揺られ普通の毎日を送っていく。
でも良く考えたら彼女の行為は万引きに等しいので本はちゃんと買わないといけないなと思い、彼女の事を心の中でひどく罵った。